現在0歳9か月の娘を完ミ(完全ミルク育児)で育てています。
実は生後0か月から母乳の出が悪く娘が母乳を飲まなくなりました。母には「母乳が出るまで頑張りなさい!」と言われ自分なりに色々試してみましたが努力の甲斐虚しく結局完全にミルクに移行してしまいました。
あれから9か月経ちましたが完ミで良かったなと思う事が多く私なりに納得する事が出来ました。
何故完ミでも納得出来たのか?後悔はないのか?など私の経験、考えを踏まえながらお話ししていきたいと思います。
出産当初完母で育てたかった理由
私の親世代は赤ちゃんのミルクと言えば母乳育児が当たり前の時代。
母には私を母乳で育てた事を子どもの頃から聞かされていたので自分も母乳で育てる事が当たり前だと思っていました。
お母さんが母乳をあげてる姿って印象的ですよね。いつか私もあんな風にミルクあげるんだなぁって漠然とした憧れがありました。
憧れや自分の中の思い込みも一つの要因ですが私が一番母乳育児で育てたかった理由は妊娠中に読んでいた育児本に書かれてあった母乳によって母子共に受けられるメリットが原因でした。
母乳によって受けられるメリットとは?
妊娠中に読んでいた書籍の名前は
「人生で一番大事な最初の1000日の食事」著者クレア・ルウェリン ヘイリー・サイラッド(ダイアモンド社)
この本に母乳育児に関するメリットが書かれていました。
- 乳ガンのリスクが下がる
- 卵巣ガンのリスクが下がる
- 2型糖尿病のリスクが下がる
- 感染症にかかりにくくなる
- 下痢や嘔吐をしづらくなる
- 乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスク減少
- 小児白血病発症率の低下
- 肥満リスクの低下
- 知能の向上
等があげられます。母乳は粉ミルクと違い乳幼児期において懸念されるSIDSや感染症のリスク減少、白血病の発症率の低下、また知能の向上まで母乳のありなしで数値に差があります。
つまり母乳の方が粉ミルクよりも明白なメリットがあると言う事なんです!
粉ミルクのメリットは?
じゃあ母乳が一番良いんじゃない!粉ミルクのメリットってどこにあるの?と言う事ですが
まず母乳育児にはデメリットがあります。
- 母乳が十分出ているか分からなくて赤ちゃんが栄養不足になるか不安
- ちゃんと飲めているのか分からない
- 苦痛が大きく、肉体的に大変
- 鉄分不足になる可能性がある
まさにこれらのデメリットを解消しているのが粉ミルクなんです!
分量が測れるので飲んだ量がわかる
生後数ヶ月はしっかりミルクを飲まないと低体重になってしまう可能性があります。検診等でお医者さんからミルクの指導が入ることもあるので常に分量が把握出来る点では安心です。
ミルクであれば記録をつける時も便利です。
外出時でも気兼ねなくあげられる
外出中だと授乳室を探すのって大変ですよね!大型デパートや公共の施設なら授乳室もありますが野外だと授乳室が無いなんて事はザラです。
授乳ケープとかもありますがやはり人の多い場所では授乳は気を使います。でもミルクならどこでも人の目を気にせずあげられます。大変便利です。
他の人に手伝ってもらえる
完母だと自分だけしかミルクをあげる人がいないのでいつも赤ちゃんに付きっきりになってしまいます。
ミルクなら旦那さんやお爺ちゃん、お婆ちゃんにも手伝ってもらえるのでお母さんの負担も軽減できます。私も生後2ヶ月目の時は寝不足気味だったので母親に色々と手伝って貰いました。
少しだけ預かって貰って短時間睡眠を取るなんてこともありました。
不足しがちな鉄分を補える
飲み物・食べ物に気を使わなくても良いこと
私達母親にとって一番嬉しいメリットですよね!完母の場合最低でも1年は我慢しなければいけません。1年で済めば良いですが中には2歳まで授乳が必要なお子さんもいます。
でも完ミならそんな我慢は一切必要ありません!
- 飲酒
- カフェインの摂取
- 生卵
- 脂や砂糖の多い食品
すべてOKです!!
完ミは可哀想&残念な事ではない!
ミルクのデメリットとしましては
- ミルク代がかかる
- 外出するときは哺乳瓶や水筒、粉ミルクの準備が必要
- ミルクを作るとき冷やしたり手間が掛かる
などが挙げられますがよく他の方の意見を聞くと母乳が出ないのは可哀想だと言われます。
確かに私も最初は出ないという事実にショックを受けていたのでこの言葉が刺さりましたが
私のように母乳の出ない体質の人や色んな事情で母乳をあげられない方もいます
人それぞれです。出ないものを出ないと悔やんでも仕方がありません。今の現状を理解し考え方を改めていく必要があります。
考え方をポジティブに変えよう
考え方を変えていくとはどう言う事か?これは今現在の状態を受け入れると言う事です。
私も最初は母乳を与えてあげられない自分を責め娘に申し訳ないなと思い悩んでいました。そんな私を変えてくれたきっかけが1ヶ月検診の時に自宅に来て頂いた保健師さんの言葉でした。
保健師さんは「最近のミルクは質が良いので完ミでめ何も問題ありませんよ!胸を張ってください」と仰りました。その一言で母から何で出ないの!もっと頑張りなさい!!と攻められていた私の迷いは一掃されました。
その頃から母乳に対しての前向きな考えが少しずつ出来るようになり完ミでも大丈夫だと言う自信が湧いてきました!またそれまでカフェイン断ちしていたのですがこの頃から大好きな紅茶を飲めるようになりました。
妊娠中もそうですが妊活中も極端にカフェインを断っていたのでやっと気にせず好きなように紅茶が飲めるようになったのです。
母乳育児ではこんなに早く紅茶を飲む事が出来なかったと考えると娘には感謝しかありません。
娘に楽させて貰ってる、親孝行して貰ってるんだなと考えると完ミになった事は何も悪い事ばかりではないと思う事ができました。
これを機に親孝行してくれる娘の為に頑張ろうと前向きに思えるようになり完売に完ミの罪悪感から抜け出す事ができました
母乳での知能向上は言う程大きくない
でもやっぱり粉ミルクより母乳の方が良いのでは?
と思われますが、実は最初にお伝えした母乳のメリット実は粉ミルクに比べて少し高いと言う点での比較なので、目に見えて効果があると言う程でもないのです。
例えば、知能の向上について言えばわずかに高いと言うだけで格段に差があると言う事ではありません。
2015年に行われた研究レビューは、母親の知能を考慮したうえで、粉ミルクで育った赤ちゃんより母乳で育った赤ちゃんのほうが、知能指数が約3ポイント高くなると見積もっています。
との事なので特に大きな違いはありません。
現に私は母乳で育てられていますが頭が良くて成績が優秀という訳でもありません笑
つまり頭の良し悪しは母乳のありなしで決まるのではなく親の遺伝、幼児期の教育による部分が大きいと言う事なんです。
妊娠中と離乳食期が大事!
母乳の最大のメリットは免疫力を高める事
特に初乳(一番最初に作られる母乳)には赤ちゃんを感染症から守り、発達を促す効果があります。出来ればこの初乳だけでも摂っておきたいですよね、
実はうちの娘初乳も満足に摂れてないんです
じゃあこの9か月間熱が出たり病院に行ったりして大変だったのか?!と思われたと思うのですがそんな事は全然なく。うちの娘熱も出ず風邪も引いたこともありません。
つまり、初乳や母乳によって免疫力が決まると言う事ではないのです。
私もどうして娘が風邪も引かず元気なのか。色々考えてみました。
その結果、一番思い当たるのが妊娠中の食事と離乳食期のご飯に力を入れていた事でした。
コロナ禍と言う事もあり免疫力をあげる為発酵食品や身体に良いと言われていり食品を摂り入れていました。離乳食期も栄養を考えて魚や肉、卵、野菜など沢山与えました。
つまり免疫力は母乳を飲まなくても妊娠中の食事や離乳食期のご飯で賄えると言う事なんです!
まとめ
如何でしょうか?完ミと聞くと全てがマイナスに聞こえますが手軽さ、育児の負担軽減、鉄分の補充、ミルクの管理ができるという点では母乳育児よりもメリットがあります。
どうしても健康面に関しては不安がありますが母乳で与えられなかった分、離乳食で補っていけば何も問題はありません。逆に足りないからこそ健康面や知能面に対して真剣に考えるきっかけが出来たとも言えます。
母乳で与えられなかった分の不足はこれから大きくなる課程で幾らでも取り返す事が出来ます。取り返す事が出来るか出来ないかは私達親の責任です。
私も日々何が娘の為になるのか?今のままで良いのか?自問自答しながら少しずつ前に進んでいます。良い方向に行くと信じていれば必ず道は開けます。お互い頑張りましょう!!!
完ミで悩んでいる方に少しでも私の経験が役に立てば幸いです。